地方公立中学校にいる男子生徒をタイプ分けしてみる

地方公立中学校は本当に特殊な環境だ。四則演算を理解しているのか怪しいレベルの知能の人もいれば、難関大普通に狙えそうな頭の良さを誇る人もいる。典型的な陽キャもいればtheチー牛もいる。

そこで今回は地方公立中学校卒の私が地方公立中学校にいる男子生徒をタイプ分けしてみようと思う。具体的にはYouTuberで例えるつもりだ。私はYouTubeに詳しいので有名なYouTuberの経歴や特性は大体知っている。

ということでいってみよう。

 

陽キャ編】

 

『コムドットやまとタイプ』

典型的な勝ち組だ。親ガチャが当たりであることが多く、そのため育ちがよく頭がいい。定期テストでは陽キャなのに上位にいることが多いだろう。また運動部に所属していてバリバリキャプテンとか副キャプテンを務めているような存在だ。容姿も良く、女子からの評価も高い。しかしそのスペックの高さゆえに後述するジュキヤタイプの陽キャ陰キャたち、そして担任からはあまり好かれていないことが多い。陰キャからすれば目の敵のような存在だ。

 

『コムドットひゅうがタイプ』

The 陽キャだ。頭はあまりよくないが、熱血で真面目で根性があり、部活(勿論運動部)では主力として活躍していることが多いだろう。また真面目さや根性から教師からの評価も高く、そのため生徒会やってたりもする。女子からの評価はそこまで高くないが、基本的に単純明快、情に厚いため同性の友達に困ることはないといっていいだろう。陰キャでも仲良くなれるチャンスがある数少ない陽キャだ。

 

『コムドットゆうまタイプ』

先述した2つのタイプの陽キャが形成する陽キャグループに入っていることが多い。陽キャの中では最大派閥だ。だが良くも悪くも個性が薄いため、陰キャからの嫉妬の対象になることはあまりない。また、陽キャ特有の悪ふざけで教師に怒られることも少ない。

 

『中町JP、テオくんタイプ』

純粋に明るいタイプの陽キャだ。自ら道化を演じて笑いを取ることが多いだろう。また陽キャ特有の悪ふざけを主導してよく教師に怒られているが、その明るい性格から嫌われることはおそらく少ない。お楽しみ会とかレクリェーションとかに積極的に取り組む層だ。なお、女子からは面白い人止まりの評価であることが多い。

 

『ジュキヤタイプ』

容姿、コミュ力、頭の良さ、運動神経、どれも普通でありながら「いじり」でのし上がってきたタイプの陽キャだ。陰キャが最も警戒すべきタイプだろう。先述した陽キャたちとは目に見えないが明確な違いがあるため、主に陽キャ女子たちとグループを形成することが多い。きっと普段から教師の悪口や陰キャへのいじりで陽キャ女子たちを笑わせているだろう。ああ怖い。

 

【無キャ編】

 

『はじめしゃちょータイプ』

地頭が割と良く、そのため定期テストでは何気に上位にいることが多い。また運動神経も良く、主に個人種目の競技でエースになっているだろう。容姿もそれなりに良く、女子からは最も評価の高いタイプだ。

しかし実際はかなり内向的な性格であり、自分の世界を持っていることが多い。恐らく発達障害気質があるからだと思う。地頭の良さもそこから来ていると推測する。この手のクラスカースト分類分けで議論の的になる「イケメンなのに陰キャっぽい人」はおそらく彼らみたいな人なのだろう。内向的な性格ゆえアニメや漫画などオタク文化にそれなりに詳しいことが多く、陰キャと話していることもある。

 

『東海オンエアてつやタイプ』

男子からの人気に特化したタイプだ。しょーもないことに全力で取り組み、下ネタなども果敢に駆使する彼らは同性から非常に人気が高い。また独自の世界観や豊かな想像力を兼ね備えており、なんやかんやで教師からも好かれるタイプだ。友達には是非とも欲しい人である。

 

『東海オンエア虫眼鏡タイプ』

生粋の学者気質の人間で、とにかく勉強が得意だ。歴史に非常に詳しかったり、驚くほど語彙力があったり、数学の公式を暗記ではなく本質から理解してたりするタイプだ。性格は君子危うきに近寄らずをモットーにしており、誰かと敵対することはほぼない。コミュ力も割とあるため性別や性格問わず尊敬されるような人間だ。

 

陰キャ編】

 

『ワタナベマホトタイプ』

陰キャの中では気が強く、意外と地頭がいいタイプだ。主に他の気が弱い陰キャたちを従えていることが多い。また容姿も悪くはないため陰キャ女子から人気がある。一方で陽キャたちとは明らかな差があるため「あいつイキッてる」などと陰で揶揄されてしまいがちだ。またネットもしており、自頭の良さを生かして主にTwitterとかで冷笑系の投稿や一周回ってウケ狙いのしょーもない投稿をしてそれなりに人気になってそうだ。

 

『魚軍団シルクタイプ』

陰キャだが運動神経は抜群で、その身体能力の高さを活かして体育祭などの運動系の行事で活躍していることが多い。そのため体育顧問から好かれており体育関連の推薦で高校、大学に行くだろう。陽キャも一目置いていて、陰キャの中では秀でている。かなり良いポジションだ。

 

『魚軍団ンダホタイプ』

太っている。それをいじられることが多いが、くじけず笑いに変える力を持っているためクラスではいじられキャラとして人気であることが多い。性格はもちろん優しい。友達にいたら嬉しいタイプの人間だ。

 

『ゆゆうたタイプ』

生粋のオタクでアニメや漫画、ゲーム、ボカロ、ネットミームなどに詳しいタイプの人間だ。陽キャからよくいじられるが、逆に笑いに変える力を持っているため陽キャからは好かれていることが多い。ンダホタイプとよく似ている。

だが変なプライドを持っており、自分より立場の低い陰キャを陰で見下しているためガチ陰キャからはあまり好かれないだろう。

 

『もこうタイプ』

不登校気味で社不気質の強い人間だ。しかし天然でアホっぽさもあり、なんやかんやで嫌われることは少なくちゃんとその場に馴染めることが多い。ネットでは発信者として活動して人気者になっているだろう。案外関わったら楽しいタイプだ。

 

『コスメティック田中タイプ』

The 陰キャだ。発達障害を持っており、運動神経は悪く不器用であるため陰キャグループの中でも下っ端、陽キャと関わることはほぼなく、関わったとしてもジュキヤタイプの陽キャが女子から笑いを取るためによくいじる対象にしているくらいだろう。

しかし稀に発達障害の特性を上手く活かせる人もいて、彼らは非常に頭が良い。一般入試で難関高校、大学に行き、その後一流企業に入りその後コミュ力不足や経験不足により就職先で没落するだろう。

 

『ヒカキンタイプ』

日本人の中では最も多いタイプだ。全てにおいて普通であり、性格は温厚なため、どの層からも嫌われることはない。しかし人格以外の要因で好かれることはほぼない。

良く言えばあらゆる環境に適応できる最強の性格、悪く言えばつまらない凡人だ。ただ母数が多い分たまに優れた才能を開花させる人もいて、そういう人は上層部と(見かけだけは)仲良くしながら己の道を切り開いていくことだろう。

 

 

【まとめ】

書いていくうちに如何に地方公立中学校には色々な人がいるか改めて思った。と、同時に陰キャ陽キャだのリア充非リアだので区別できるほど人間は単純な生き物ではないなとも思った。

そしてこのように色々な人と関われたのも自分の大事な経験だし、やっぱり中学校は言ってよかったなとしみじみ思う。

ヒカキンの全盛期は今この瞬間なのでは?

最近のヒカキンの勢いは本当に凄まじい。去年に引き続き今年もヒカキンの年になりそうだ。その恐ろしい勢いはこれを見れば明らかだと思う

月間登録者増加数がなんと50万人を超えているのだ。長い日本のYouTube歴史において最も最大瞬間風速が凄かったのは2017年4月に祭りのくじの闇を暴く動画で鬼バズりした頃のヒカルだが、そんな彼ですら月間登録者増加数は45万人に留まっている。今のヒカキンは全盛期のヒカルをあっさりと超えてしまっているのだ。それだけで最近のヒカキンの勢いの異常さがわかると思う。

しかし疑問が残る。何故ヒカキンはこんなにも勢いがあるのだろうか。2023年に入ってからYouTubeは本格的に厳しくなり、超超超トップのYouTuber達ですら100万再生は数本に一回、月間登録者増加数が10万人を超えることなんてほぼないという本当に厳しい状況になっている。原因はTikTokや配信(主にツイッチとか)の台頭、YouTube shortによるYouTube視聴者層の分断など色々あるが、少なくとも今のYouTube界はかつてないほど厳しいものになっているのは誰の目から見ても明らかだ。そんな中でヒカキンは一人勝ちしている。 

何故なのか。ここでYouTuberヒカキンの歴史を振り返ろう。

ヒカキンが最初にバズったのは2010年だ。

この動画は公開から1ヶ月で200万アクセスを超え、ヒカキンという人間を多く世に知らしめることとなった。

しかしここで注意してほしいのはあくまで流行ったのは海外だ。エアロスミスと共演した時も、日本より海外の方が盛り上がっていた。デビュー当時のヒカキンは海外向けの人だったのだ。日本のYouTube界は既にメグウィンやサシマン(マホト)、PDR、PDSなどが台頭しており、日本のYouTube界ではヒカキンは彼らとは一歩遅れていたのだ。

しかしヒカキンは強かった。海外での知名度や登録者、再生数など、圧倒的な数字で次第に日本でも知名度を上げ続けた。そしてCMデビューなどに積極的だったのも大きい。個人的にヒカキンの名が世に知れ渡ったと思うのはこのCMだ。CMの最後で宮迫博之が「こいつ誰やねん!?」というシーンがあるが、10年後には完全に立場が逆転しているとは誰が想像できただろうか。YouTubeの台頭とテレビの衰退を象徴するCMとなっている。

しかしどんどん知名度を拡大しネットで億万長者となっていくヒカキンに反発する人達がいた。2ちゃんねるニコニコ動画など、旧時代のコンテンツに残されたネット民だ。昔から日本のネットでは嫌儲思想という、ネットでお金を稼ぐことをタブー視する思想があり、なんJなどではたびたびまとめサイトに対する大規模な反発運動も発生するほどだった。ヒカキンは嫌儲一色のネットに単独で突入する形となったのだ。

そしてこれが、あらゆるYouTuberがいつまでもヒカキンを超えられない理由だ。ネットに与えた影響力が違いすぎるのだ。結果としてヒカキンは嫌儲思想を打破した。そしてそれはヒカキンにしかできなかった。他のYouTuberがあくまでYouTubeというプラットフォームに君臨するに留まったのに対し、ヒカキンは日本のネットを気が付かないうちに根底から変えていたのだ。だから2013年から2016年にかけて、ヒカキンは音ゴミ音ゴミ言われてあれほど叩かれていたんだと思う。嫌儲思想が蔓延る当時のネットでは、ヒカキンは四方八方から石を投げられているような状況だった。

そのせいか2014年1月にHIKAKIN TV が100万人を突破してからヒカキンの勢いは減退している。特に2015年頃は危なかったと思う。基本的に彼はどの年も年間120万人ほど登録者が増えているが、2015年は例外的に80万人しか増えていない。「ヒカキンはオワコン」と言われても仕方ない状況だった。

ちなみにそんな彼を尻目に勢いを伸ばしたのがはじめしゃちょーだ。2015年、2016年は本当に彼の年だったと思う。それぞれ年間で150万人、200万人増やしている。そしてヒカキンとはじめしゃちょー、どちらかが減速すればどちらかが勢いづく状況は基本的に今も変わっていない。例えば去年の8月。8月上旬はヒカキンがみそきん再販やら20億の豪邸やらで凄い勢いがあったが、下旬はアイドルのHIKAKIN verという爆弾を投下しても1000万再生にはなかなか至らなかった。個人的にヒカキンのアイドルはあまり成功とは言えないと思う。2021年に入ってからヒカキンは有名な曲のHIKAKIN verとしてアレンジした動画を年に一回ほど上げているが、ヴィエもhabitも1週間ちょっとで1000万再生いったのに対し、アイドルは数ヶ月かかった。勿論再生数が全てではないが、やっぱり見劣りするところがある。

一方はじめしゃちょーは後半に追い上げを見せギリギリ月間1億再生&総再生回数100億回を達成した。YouTubeにおいて日本一の2人だが、やはり対局の存在だ。

話を戻そう。2013年から2016年にかけてヒカキンはネット民から嫌われていたが、転機が訪れた。

それは2017年3月のはじめしゃちょーの炎上だ。正直彼の炎上は今年1月のヒカキンの炎上と大差はないのだが…当時の彼は女ファンが今以上に多かったのと、そもそもYouTuberの炎上がテレビニュースに取り上げられるほど大規模になったのは彼の炎上が初めてだったのもあって未だに擦られるほどの炎上となった。彼が炎上し活動休止する中、ヒカキンは「長い間活動してんのに炎上してないな」という形で再評価されていった。

決定打となったのは2017年夏のヒカルの炎上だ。当時のヒカルはYouTube界のダークホースのような存在だった。明確に反ヒカキンを掲げ、大量のプレゼント企画のような少々ズル技とも言われても仕方ないような手法も使って急激に登録者を増やしていた。

しかしそんな彼もVALU騒動で大炎上。VALU騒動について語ると長くなるのでここでは割愛させてもらうが、この騒動によって彼はリアルにも実害が出るような悪質な凸や解除祭りによって活動休止に追い込まれ、登録者はなんと50万人減った。彼らの炎上の中でヒカキンは「聖人」という称号を着実に獲得しつつあった。

そして2020年に入ると小池都知事と対談してコロナウイルスについての知識やその対策を自身のYouTubeチャンネルで発信したり、最早YouTuberとしての次元を超えた存在に入り始めた。2021年には登録者1000万人の大台を達成するとともに、数多くのYouTuberの炎上(マホトやコムドットなど)を尻目に1人「聖人」とネットで崇められ、ネットではヒカキンの聖人ネタが当たり前のように蔓延るようになった。

2023年になって彼は新たな挑戦に乗り出す。自身が1からプロデュースしたみそきんの発売だ。結果として大成功に終わった。あの時は日本中の人がみそきんを買い求めていた。話は逸れるがヒカニチが突如としてあれほどバズったのも、みそきんの発売などでヒカキンの話題性が最高潮に達していたからというのが大きいと思う。

そしてこれはYouTuberとしてもヒカキンは別格の存在であると改めて見せしめた。これまでYouTuberの中でも特にビジネススキルがある人として、ヒカキンのライバルであるヒカルがいたが、彼は結局のところ自身の信者に商品を買わせているだけで、日本中を巻き込む力はなかった。そんな中でヒカキンのこの成功。私は改めてヒカルはヒカキンに到底敵わない存在だと認識せざるを得なかった。そういうレベルの成功だったのだ。

しかしビジネスマン、インフルエンサーとしての成功が続く一方でYouTuberとしての熱量は下がっていると思う。最近の彼のチャンネルを見ると、Twitterで呟けば終わるようなことをいちいち長々と動画で喋ったり、サムネ詐欺、タイトル詐欺的な、誤解を招く可能性が高い動画が非常に多い。

これを見ればわかるがまともな企画がほとんどなく、今の彼の圧倒的な再生数は今まで築き上げてきた聖人としての名声と、サムネ詐欺、タイトル詐欺的な手法によるものだということがわかるだろう。

そしてヒカキンの恐ろしさも日に日に増大している。例えば今年1月の文春砲。「お前は家政婦だ」とA子さんに言い放ったことが明るみに出て、彼がかなり女性差別的な思想(もっとも彼は昔からそういったニュアンスの発言をしており、どちらかというと答え合わせ感が強い)が顕になったり、そもそもモラハラ要素が強い人間であることが確定したことなど、過去のはじめしゃちょーの三股騒動と非常に似ている、いや、それよりもかなり酷い内容だった。私はヒカキンが炎上するだろうと確信していた。まさかノーダメージで終わるなんてついぞ思わなかった。

しかし実際はそうではなかった。彼の謝罪動画のコメント欄でも、彼の炎上を取り上げた動画のコメント欄でも、ヒカキンを擁護する声が常に大多数だったし、逆にA子さんを擁護する声はバッシングされた。1ヶ月半の活動休止に追い込まれたはじめしゃちょーと本当に対照的な結末になったのだ。勿論松本人志の件により週刊誌に対する国民の信頼が下がっていたことなども理由だろうが、ここまで擁護されるとは正直思っていなかった。

そして、彼はもしかしたら神に近い領域に辿り着きつつあるのかもしれないとも思った。あのような事件はインフルエンサーにとっては致命的なはずだ。しかし、事実として彼はダメージをほぼ受けず、なんならあの事件から2ヶ月ほどしか経ってないのに、なんと80万人近く登録者が増えている。あまりにも異常だ。

彼がYouTuberとしての次元を超え、ビジネスマンやインフルエンサーとしての側面が強くなったと先ほど語ったが、今の彼は最早それすら超えて、本当に神になっているのかもしれない。事実今のネットでヒカキンを批判するのは許されない、みたいなムードが漂っているのがその答えだ。何度も言うが異常な状況なのだ。それまで彼は2006年から長い期間活動してきているが、今ひとつ「ここがヒカキンの全盛期」と言われることがなかったが、多分ヒカキンの全盛期は今この瞬間なのだ。今が、今こそがヒカキンの全盛期だ。

しかし私は知っている。頂点を極めたものは必ず落ちぶれる運命にあるのだ。これはどんな人間だろうと、国だろうと、生物であろうと例外なく当てはまる普遍的な真理だ。盛者必衰はこの世の理なのだ。現にTwitterではヒカキンの

こういう人気取り的な言動を嫌うツイートが万バズしたり、過剰なヒカキン上げムードを嫌う人は水面下で出てきていると思う。いや、そうに決まってる。ヒカキンの衰退を決定づける事件が今年起こるのか、来年起こるのか、それとももっともっと後なのかはわからないが、ヒカキンは必ず落ちぶれる運命にあると思う。私はそう断言する。

 

最後まで私の駄文を読んでいただき感謝です。